よもやま茶飯事

心に浮かんだことを書き綴ります

2023-01-01から1年間の記事一覧

枕草子・第26段 にくきもの (第2回 / 全2回)

枕草子・第26段「にくきもの」(憎らしいもの)の第2回・後半をお届けします。第1回の前半部はこちら 第26段 にくきもの 第2回 あながちなる所に隠し伏せたる人の いびきしたる忍んで来た男を無理な所に隠して寝させたら、いびきをかいているのは憎らしい…

枕草子・第26段「にくきもの」(第1回 / 全2回)

枕草子・第26段は「にくきもの」(憎らしいもの)。ここでは似合わない、不釣り合いなものを憎らしい、いまいましいとして取り上げています。清少納言の観察眼が光ります。長い段のため、2回に分けて掲載します。 第26段 にくきもの にくきもの憎らしいもの…

徒然草・第14段 和歌こそ なお おかしきものなれ

徒然草の第14段は、和歌についての兼好法師の自論が展開されます。平安時代の人が読んだ和歌は今(鎌倉時代)に比べて、もっと素直で安らかで、歌の姿も清らかで、趣も深いと述べています。 第14段 和歌こそ なお おかしきものなれ 和歌こそ なおおかしきも…

枕草子 第24段・第25段

枕草子・第24段は「たゆまるるもの」(気が緩むもの)、第25段は「人にあなづらるるもの」(人にあなどられるもの)、共に短い段なので、まとめて掲載します。 第24段 たゆまるるもの たゆまるるもの自然に気が緩むもの 精進の日の行い仏道精進の日の勤行は…

徒然草・第13段 ひとり灯のもとに

第13段 ひとり灯のもとに ひとり灯(ともしび)のもとに 文を広げて一人で灯りの下で、書物を広げて 見ぬ世の人を 友とするぞ見も知らぬ世の人を、友とすることこそ こよなう慰むわざなるこよなく心が慰められるものである

枕草子・第23段「すさまじきもの」(第3回/全3回)

枕草子・第23段「すさまじきもの」の最終回。日常生活で生じる興覚めな出来事が綴られます。当時の都で人々がどんな暮らしをしていたかが垣間見えます。 枕草子・第23段「すさまじきもの」(第3回・最終話) よろしう詠みたりと思う歌をまずまず上手く詠め…

枕草子・第23段 すさまじきもの(第2回/全3回)

枕草子・第23段のパート2の「すさまじきもの」(興覚めするもの)は、人間にまつわるお話です。 枕草子・第23段 すままじきもの 第2回 験者(げむざ)の 物の怪 調ずとて修験者が魔物を調伏するとして いみじう したり顔に 独鈷(とこ)や数珠(じゅず)な…

枕草子・第23段 すさまじきもの(第1回/全3回)

枕草子・第23段は「すさまじきもの」。不調和で興覚めするものがテーマです。ミスマッチや場違い、期待はずれといった出来事が描かれます。 第23段 すさまじきもの (第1回/全3回) すさまじきもの不調和で興ざめするもの 昼ほゆる犬 春の網代(あじろ) …