よもやま茶飯事

心に浮かんだことを書き綴ります

60の手習いを実践する

深夜から早朝にかけて仕事を始めるのが日課である。まるで漁師さんや中央卸売市場に勤めている人のようだ。

 

こうした生活を始めたのは、資格試験の勉強がきっかけだった。当時は会社員だったので、仕事が終わってから机に向かうのは難しく、まして一杯飲んで帰ると、とても勉強できる状態ではなかった。 

 

そのため、帰宅後はさっさと就寝し、早朝に勉強するように切り替えた。その後、資格試験が終わった後も、早朝から仕事を始めるのが習慣になり、約20年、こうしたリズムで生活している。

 

早朝から仕事を始めると、電話やメールで作業が中断されず、集中して取り組むことができる。朝の1時間は昼間の数倍は効率がよいのではないだろうか。最近は「朝活」なる言葉を耳にすることもある。

 

私は主に文章を書いたり、仕事上のブログやウェブサイトの更新に使っている。深夜から早朝にかけては騒音も少なく、精神が研ぎ澄まされた感覚になり、書いた文章の粗さや論理構成のおかしい点、意味が通らない箇所も気づきやすい。

 

古今東西、著名な経営者の多くは早起きだ。仕事で大成した人で朝寝坊という人は、クリエーターのような芸術な分野以外では、あまりいないような気がする。

 

朝食を用意する時間もあるため、朝はしっかり食事が摂れ、健康管理にもプラスだ。難点は夕方になるとそろそろ燃料切れになることだろう。

 

 

朝食の風景



さて、約15年ぶりに新しく資格試験を受けることにした。今の仕事に隣接する資格で、今後の活動範囲を広げるために活かせるかもしれないという考えからだ。

 

今回の資格は受験するために一定の時間、専門機関での受講が必要で、時間と費用がそれなりにかかりる。体力的にキツそうな上、私は自営業なので雇用保険教育訓練給付金が使えない。この制度は社会人のスキルアップのために設けられたものなので、受給要件を満たす会社員の方は、利用されるのがお得だ。

 

今回、受験を決めたのは、この資格を取らないと、後々、後悔しそうな気がしたことも理由にある。人生は一度きり、やらずに後悔するより、やって後悔する方が、悔いは残らないという考えでこれまで過してきた。

 

会社員を辞めて個人で仕事を始める時、新たな船出をするには、いくつかの条件が揃わないと船は出せないという話を聞いた記憶がある。その条件は、①運ぶ荷物がある(やりたい事、やるべき事がある)、②一緒に船に乗ってくれる乗組員がいる(仲間や応援してくれる人がいる)、そして天候が良い(時期やタイミングに恵まれる)

 

3つの条件が揃わず、船を出したくても出せない人もいることを思えば、3つの条件が整った人は、船を出すのが定めなのかもしれない。